【鍼灸特集①】痛みって何?

2020年06月30日

 

訪問鍼灸を開始して、約半年が経過しました。

予想以上のご関心を寄せていただき、誠にありがとうございます。

より多くの皆様の鍼灸への理解と選択に資するべく、現代科学で解明されている鍼灸について、前もってザッと解説しておこうと思います。

なるべく最新の情報に基づいてまとめておりますが、できる限り分かりやすくするため簡潔に表現している部分があり、あくまでも参考程度にお読みください。

 

そもそも痛みって何?

国際疼痛学会では痛みを「実際の組織損傷や潜在的な組織損傷に伴う、あるいはそのような損傷の際の言葉として表現される、不快な感覚かつ感情体験」と定義している(訳:日本ペインクリニック学会)。

つまり、痛みとは主観的な感覚・感情であり、患者さん本人が「痛い」といえば「痛み」があると考えます。

 

感情体験の部分は、よく「情動」とも訳されます。

痛みはとても不快な感覚で、「怒り」や「イライラ」、「悲しみ」、「不安」、「恐怖」などの感情が湧いてきて、「呼吸が荒くなる」、「血圧が上がる」、「動悸がする」、「冷や汗をかく」などの身体的な変化が起こります。

 

痛みは体の異常を知らせる警告信号であり、無視してはいけません。

(「痛み」の他に、「発熱」と「疲労」と合わせて、体の異常を知らせる「三大アラーム」と呼ばれたりします。)

最近では、痛みを単なる体の症状ではなく、全人的苦痛(トータルペイン)として捉え、「身体的苦痛」「社会的苦痛」「精神的苦痛」「スピリチュアルペイン」という4つの側面が関連して起こると考えます。

 

痛みの種類

※本節の詳しい解説は他の専門書等に譲ります。

 

痛みの原因による分類

  • 侵害受容性疼痛 … 痛みを感じるセンサーが反応した痛み。
  • 神経障害性疼痛 … 神経そのものが傷付いた痛み。
  • 心因性疼痛 … 異常はないが、心の問題で起こる痛み。

 

痛みの部位による分類

  • 体性痛 … 皮膚、筋肉、骨、関節などの痛み。痛む場所が明確で、鋭い痛み。
  • 内臓痛 … 内臓からくる痛み。痛む場所が不明確で、鈍い痛み。
  • 関連痛 … 痛みが発生している場所とは別の場所に感じる痛み。
  • 中枢性疼痛 … 脳や脊髄が傷付くと痛み刺激がないのに痛いと感じることがある。

 

痛みの起こり方による分類

  • 急性痛 … ケガや急な病気で起こる痛み。
  • 慢性痛 … 痛みが長く続いている状態のこと。
  • 自発(安静時)痛 … じっとしていても感じる痛み。
  • 誘発(体動時)痛 … 安静にしていれば痛くないが、刺激が加わると痛む。

 

痛みの悪循環

痛みが激しかったり治療がうまく行かない時などに、痛みが悪化したり慢性化することがあります。

痛みを感じると交感神経と運動神経が興奮して、血管と筋肉が収縮します。

すると血行が悪くなり、その周囲の酸素や栄養が不足してきます。

その状態が続くと、痛みを感じさせる物質が産まれ、その場に停滞し「痛みの悪循環」を形成します。

この痛みの悪循環が長引けば長引くほど神経が過敏になり、ちょっとした刺激でも痛く感じてしまい、さらにストレスとなって不安などから痛み以外の症状を作り出してしまいます。

なので、痛みを感じたらできるだけ早く原因を取り除く必要があります。

 

日本人は何でも我慢しがちです。

「このぐらいの痛みはほっとけば、すぐに治るだろう」だとか、「我慢は美徳」だとか、痛みを治りにくくしています。

鍼灸師や柔道整復師だけでなく、医師や看護師、理学療法士などに早く相談してください。

当院では公式LINEを用いて、ご質問・ご相談にお答えしております。

ぜひ、ご活用ください。(トップページにリンクあり)


鍼灸のメカニズムを解説しようと思い書き始めたのですが、予想以上に鍼灸以前の基礎知識の部分が長くなってしまったため、続きは次回!(^^;)

【参考文献】

  1. 橋口さおり(2017年)運動・からだ図解 痛み・鎮痛のしくみ、マイナビ出版
  2. 小山なつ(2016年)増補改訂新版 痛みと鎮痛の基礎知識、技術評論社
  3. 伊藤和憲(2017年)いちばんやさしい 痛みの治療がわかる本、医道の日本社

投稿日:2020年6月30日 投稿者:西尾

【指導者・保護者の皆様へ】児童生徒のケガが急増中!!!【警鐘】

2020年06月29日

久しぶりに腰痛に悩まされている鍼灸師の西尾です。

上野先生に鍼をしてもらって、とても楽になりました。

患者さんに憧れて、腹筋ローラーをやってみたのですが、普段運動しないのに突然高強度のものをするもんじゃありませんね…。

[立ちコロする患者さん。さすが柔道部。さすが末廣先生の弟。]

 

さて今回は、最近、児童生徒のケガが急増している件についてです!!!

 

児童生徒は91日間、運動していなかった!

日を追って確認してみましょう。

 

2月21日

熊本県内で初めてCOVID-19感染確認。

 

2月28日

〈熊本県教育委員会〉

3月2日から3月15日まで臨時休校決定。

臨時休校中の部活動は全ての活動を休止(練習試合、対外試合、演奏会、校外活動等を含む)。

 

3月11日

〈熊本県教育委員会〉

春季休業開始日まで臨時休校延長決定。

 

4月16日

〈政府〉

5月6日まで熊本県に緊急事態宣言発出。

(5月4日、5月31日まで延長決定。)

 

5月14日

〈政府〉

熊本県の緊急事態宣言解除。

〈熊本県教育委員会〉

①5月18日から31日までの間、登校日を設定し、分散登校等により授業を再開

②6月1日から通常登校により教育活動開始

③部活動は5月31日まで校内外全ての活動休止

と発表。(熊本市は5月25日から臨時登校、6月8日から通常授業。)

 

つまり、3月2日から6月1日までの少なくとも91日間(13週間)部活動は完全に休止状態だったことになります。

 

ケガをする児童生徒が急増中!

しっかり統計を取ったわけでなく、あくまで私の主観的なものですが、今月はケガをした児童生徒が多かった印象です。

 

以前、「今、少しでも運動してほしい科学的理由」でも紹介しましたが、

・2週間運動しないと筋力が23%低下する。

・3倍の時間をかけても筋力は元に戻らなかった。

という研究報告があります。

 

13週間も運動しなかったら、一体どのくらいまで筋力が落ちるのか。

私が調べた限りでは具体的な数値は見つかりませんでしたが、児童生徒の体力は過去に例を見ないほど低下していることは明白です。

 

5月下旬頃から当院には、

  • 部活動開始1日目から4時間も練習した生徒
  • 部活動開始2日目からガッツリ(休校直前の運動強度で)練習した生徒
  • 体育の体力測定でシャトルランを行った児童

などなど、多くの児童生徒がケガで駆け込んできています。

まだ高強度の運動をするには早すぎるのではないかと危惧しています。

肉離れや捻挫など、どれも筋力低下が原因と思われるものばかりです。

 

そんな中、熊本県高校体育連盟は高校総体の代替大会を7月から8月上旬にかけて行うと発表しました。

(参考:熊本県高等学校体育連盟

最終学年の生徒のため、1つの区切りとして開催されるようですが、ケガをして出場できなければ元も子もありません。

 

行政は予想していた?

文部科学省の通知をみると、部活動の再開に当たっては「一斉臨時休業及び春季休業期間において、運動不足となっている生徒もいると考えられるため、十分な準備運動を行うとともに、身体に過度な負担のかかる運動を避けるなど、生徒の怪我防止には十分に留意すること」(引用:「新型コロナウイルス感染症に対応した小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における教育活動の再開等に関するQ&Aの送付について」文部科学省)となっています。

また、保健体育の授業においても「臨時休業の長期化により体力の低下が懸念されることを踏まえ、児童生徒の身体状況を把握しながら段階的に活動を行うこと」(引用:「学校における教育活動の再開について」熊本県教育委員会)と配慮するよう要請されています。

 

部活においても、段階的に再開されるべきだったと思います。

 

日本は指導者の質が問われている

日本の体育会系部活動は、海外と比べたら特殊です。

 

日本ではスポーツを「体育」として行い、明治維新以降、富国強兵のため学校教育の中に組み込まれました。

一昔前まで「ケガぐらいで弱音を吐くな」「水は飲むな」などの根性論が強いられ、勝利至上主義のもと、洗脳的指導が普通であり、今でも時折、野球や相撲などの様々な競技で「常識を逸した指導」が問題となっています

今では質より量の練習は「効果はなく、害である」という研究結果が世界の常識となっています。

もし、アメリカで指導者が長時間練習をさせたり、ケガをさせてしまったら、虐待で捕まりますよ。

 

近年、児童生徒の体力低下や高齢者のフレイルなどから、文部科学省は心身の健康維持・増進のため「だれもが、いつでも、どこでも、いつまでもスポーツに親しむことができる生涯スポーツ」を行えるよう取り組んでおり、そのためには「スポーツ競技」=「部活で辛いもの」という認識をなくすことが生涯スポーツの発展に繋がると言われています。

 

脱線したのでまとめると、小学校・中学校・高校のうちに「スポーツの楽しさ」をもっと教えてほしいということです。

保護者の皆様方には、我が子のスポーツ外傷・障害を防ぐためにも、スポーツ指導者が公的資格を保有しているかどうか確認してみてほしいと思います。

詳しくは他サイトに譲りますが、数多くの記事があるので検索してみてください。

 

今回の部活動再開で危惧していること

大きく2つあります。

 

まず、急な激しいプレーはケガのリスクを高めます。

特に中学1年生と高校1年生の新入生は例年の新入生よりもブランクが長ったため、ケガの発生リスクが高いと考えられ、注意が必要です。

 

また、熱中症は梅雨が明けた頃が一番危険です。

熱中症の発生時の環境条件は、気温が高いことよりも、湿度が高いことの方が発生リスクを高めます。

雨が降ったあとの晴れた日が本当に危険です。

例年なら春から夏にかけて日々活動しており、暑熱順化が行われるため気温の変化に身体が対応してくれます。

しかし、今年は6月から急に運動を始めているため、十分に順化できていない可能性が高いです。

なので、代替大会の7月開催は本当に心配です。

(参考:「熱中症を防ぐためには」環境省

 

スポーツ再開時の運動強度について

最後に、スポーツ活動再開時の運動強度に関する報告がありましたので紹介します。

(引用:「安全に配慮したスポーツ活動の再開にむけて」公益財団法人日本スポーツ協会

 

アントラーズスポーツクリニックさんでも紹介がありましたので、掲載しておきます。ご参照ください。

運動負荷を戻すまで

前回は、GPSを使用した研究を踏まえて、スポーツ活動再開後の急激な運動負荷の増大は怪我に繋がるとお伝えしました。しかし、GPSを使用して評価することが可能なチームは多くないと思います。今回は、中断前の運動負荷に戻すまでの期間がどのくらい必要になるのかをお伝えします。下記の式に休止期間とその時のトレーニング量を入力することで、元の負荷に戻すまでに何週間要するかがわかります。その期間をかけて徐々に負荷をあげ、怪我の予防に努めましょう。0.5533×休止期間の長さ(週)ー0.0587×休止期間中の練習・トレーニング量(休止前の練習・トレーニング量を100とした時の%)参考文献:Purdam et al.Prescription of training load in relation to loading and unloading phases of training,2015#ASC #アントラーズスポーツクリニック #緊急事態宣言解除 #怪我予防 #GPS #ACWR

アントラーズスポーツクリニック – ASCさんの投稿 2020年5月18日月曜日

(引用:「スポーツ再開後の運動負荷を戻すまで」アントラーズスポーツクリニック

千葉大学附属病院スポーツメディクスセンターでも紹介がありましたので、掲載しておきます。ご参照ください。

(引用:「新型コロナウイルスから体育・スポーツを安全に再開するためのガイドライン」千葉大附属病院のスポーツメディクスセンター

 

急な運動はケガの元です。

運動会などでお父さんたちがケガをするのと同じです。

くれぐれもご注意ください。


投稿日:2020年6月29日 最終更新日:2020年7月1日(一部追記・変更しました。) 投稿者:西尾

【セブンルール・後半】上野円佳【スタッフ紹介③】

2020年05月23日

前半の続き。

〈プロフィール紹介〉

上野 円佳(Ueno Madoka)

鍼灸師9年目

荒尾市出身。29歳、乙女座。性格は冷静沈着な癒し系。好きな食べ物は、ご飯、お肉、甘いもの。最近ハマっている食べ物はおつまみ昆布。吹奏楽部でチューバを担当。北稜高校園芸科を卒業後、福岡医療専門学校にて鍼灸師免許取得。福岡の鍼灸整骨院で5年間働き、様々な施術法や美容法、リラクゼーションなどを学ぶ。2017年に帰郷し、マスト整骨院で勤め始め、2018年2月に鍼灸院を併設して現在に至る。

 

〈取材者〉

西尾 清太郎

 


 

産後骨盤矯正整体でお母さんとコミュニケーションを取る時はひときわ気を回す。

 

上野「お母さんは、ここに来るのも大変だと思うんです。ベイビーを預けて来れる人もいれば、連れてこないと来れない人がいて、連れてきても安心して施術を受けてもらえるように、ベイビーも気にしつつ、ベイビーにも会話に入ってもらいながらしています。」

 

産後は、子宮や傷、腰の痛み、尿トラブルなど、骨盤周囲のトラブルに見舞われる。

ましてや初めての場合、体力も回復しきらない状態での初めての育児。

お母さんが毎日不安の連続だということは容易に想像できる。

 

上野「お母さんはあまり時間を作れない中で来られているので、痛みが少しでも早く減るように、でもここに来てできるのは週に1回なので、自宅でできるケアをしっかり伝えて、ここと自宅で取り組んでもらえるようにしています。」

 

待合室にある本コーナー。

8割はマスト院長の私物の漫画だが、残り2割は彼女が選んだ本が置かれている。

高校の頃、部室の隣が図書室だったこともあり、部活前に必ず本を借りるほど読書が趣味だ。

ミステリー小説や成長小説をよく読み、ドン底からきらびやかになる物語や、人との出会いで人が変わっていく物語が好きだという。

 

上野「作家さんによって、人の捉え方、精神面の文章描写が違って、上手に書く作家さんの小説が魅力的です。」

 

これまで読んできた本に影響され、患者さんにかけている言葉の中には、小説から引用したセリフがあるんだとか。

 

【番外編】上野円佳のおすすめ図書コーナー

 

その①

「凍りのくじら」 辻村深月、講談社、2008/11/14

ドラえもんが登場する成長小説だそうです。

 

その②

「本日のメニューは。」 行成薫、集英社、2019/10/23

登場する料理がどれも美味しそうな短編小説だそうです。

 

その③

「ごはんのおとも」 たな、実業之日本社、2015/2/20

ほっこり系、癒し系の漫画で、すごく泣けるそうです。

 

※ 読んだ本の記録をInstagramにアップしているそうなので、探してみてください。

 

マスト院長の理解もあり、鍼灸院を併設することができたが、はじめは誰も鍼灸を受けてくれなかった。

 

上野「昔はお灸をしていたっていう、おじいちゃんやおばあちゃんはいたんですけど、若い方とかは『怖い』とか『痛そう』とか。どうしたら怖がらずにやってもらえるか、どうしたらやりたいと思ってもらえるか、始めた頃は結構悩みました。」

 

そんな状況から、徐々に口コミで患者さんが増えていき、今では鍼灸師3人体制となった。

 

目指すは『荒玉地区でNo.1の鍼灸院』。

 

上野「全てにおいてNo.1(笑)。患者さんの満足度も、来院数も、鍼灸の技術も、鍼灸師数も。地域の、幸福度や、平均寿命も、健康寿命も、スポーツ成績も、趣味・娯楽にかける時間数も、書籍購入数も、学力も、就業率も、女性の活躍も、障害者の雇用率も、出生数も、人口増加率も、選挙の投票率も、他にもたくさん、荒玉地区が日本でNo.1になれるように頑張ります(笑)。」

 

《終》


取材日:2020年5月19日 最終更新日:2020年5月23日 文責:西尾

 

スタッフへの質問募集中です!

こんなこと聞いて欲しい!とか、こういう企画やってほしい!などありましたら、公式LINEにお送りください!

【セブンルール・前半】上野円佳【スタッフ紹介③】

2020年05月22日

スタッフ紹介シリーズ第3段!

今回の主人公は、鍼灸師の上野円佳。

東洋医学を基礎とし、心身の健康を守るスペシャリスト。

心身の不調への施術の他に、世間で注目を集める美容鍼も担当する彼女。

そんな彼女のセブンルールとは?

 

〈プロフィール紹介〉

上野 円佳(Ueno Madoka)

鍼灸師9年目

荒尾市出身。29歳、乙女座。性格は冷静沈着な癒し系。好きな食べ物は、ご飯、お肉、甘いもの。最近ハマっている食べ物はおつまみ昆布。吹奏楽部でチューバを担当。北稜高校園芸科を卒業後、福岡医療専門学校にて鍼灸師免許取得。福岡の鍼灸整骨院で5年間働き、様々な施術法や美容法、リラクゼーションなどを学ぶ。2017年に帰郷し、マスト整骨院で勤め始め、2018年2月に鍼灸院を併設して現在に至る。

 

〈取材〉

西尾 清太郎

 


 

上野円佳の1日は、メイクから始まる。

美容鍼を行う者として、自身の見た目に特に気を付けている。

 

上野「美容鍼をしたいって思ってもらえるように、小綺麗にはしているつもりです(笑)。目のラインとかも、黒とか強いブラウンじゃなくて、薄っすら目に力があるようにグレーにしています。患者さんと目があっても大丈夫なように(笑)。」

 

そして朝の清掃時間、院内外の細かいところまでキレイにしている。

実はスタッフの中で一番家が近いこともあり、誰よりも先に来て準備と清掃をしている。

 

上野「目に入る範囲は極力キレイにしていますね。」

 

院内の掲示物の大半は彼女が作成している。

その全てが手書きだ。

 

上野「色合いに気をつけて、柔らかい印象になるようにしています。」

 

多用されるマスキングテープは、すべて彼女の自前だ。

感染予防の張り紙が飾り気もなく貼られる中で、彼女の作った掲示物は華やかさを放っている。

 

そんな彼女はめぐりあいを非常に大切にしている。

もともと園芸関係で進路を探していた彼女だが、進路に悩む中で人の体に携わる仕事がしたいと、エステ系や介護関係の進路も検討していた。

 

上野「進路の先生が鍼灸師を勧めてくれて、高校3年の夏休みに専門学校のオープンキャンパスに行って、鍼灸って凄いなぁと思ったのが始まりです。」

 

そして、日本一、いや、地球一厳しい学校で鍼灸師となり、福岡で働き始める。

彼女自身、ニキビ体質で肌荒れがひどく悩んでいたが、勤務先で美容鍼を受け、肌質が劇的に改善したことが嬉しく、美容鍼にのめり込んでいく。

 

上野「美容鍼で出会えて良かったなぁと思います。肌トラブルのある方って、人にも会いたくなくなるし、気分的にも晴れないので、肌トラブルで悩まれている方には是非やってほしいです。」

 

彼女は鍼灸の患者さん以外とも、積極的にコミュニケーションを取る。

受付やお会計、整骨院の電気の付け外しの時などに、他愛もない会話をするのだ。

ストレスフルな現代社会で、話すことで荷が軽くなればと患者さんが話した内容だけでなく、その他の事に気を掛けている。

 

上野「体の痛みだけじゃなくて、精神面からも辛い人が多いと思うから、話す中で心の方も和らげられればいいなぁと思っています。」

 

美容鍼を行う分、顔面麻痺や耳鳴り・難聴など顔まわりの症状を訴える患者さんも多い。

 

上野「そうした方って、回りがよく見えていて、気が使える人が多いような印象があります。気さくな方が多くて、話しやすくて、話題を振ったらよく返ってくる。私たちにまで気を回してくれているなぁと感じます。HSP(※)とまではいかないけど、それに近い印象です。家でも、職場でも、気を使って無理をしている。だからここでは気を使わず、何でも喋ってほしいです。」

※ HSP:繊細で敏感な気質を持つ人のこと。

 

《後半へ続く》


取材日:2020年5月19日 最終更新日:2020年5月22日 文責:西尾

 

スタッフへの質問募集中です!

こんなこと聞いて欲しい!とか、こういう企画やってほしい!などありましたら、公式LINEにお送りください!

【全ては経験・後半】西尾清太郎【スタッフ紹介②】

2020年05月21日

前回の続き。

〈プロフィール〉

西尾清太郎(Nishio Seitaro)

鍼灸師7年目

鹿児島県出水市出身、28歳、水瓶座。性格は人見知りの変人。好きな食べ物は糖と脂、特に和菓子と魚。最近ハマっていることはプログラミング。小学1年で川崎病にかかり医療職へ憧れ、小学3年から始めたバドミントンで肩や肘を痛めたことで、医療とスポーツ医科学の両方を学べる九州看護福祉大学の鍼灸スポーツ学科に進学。鍼灸師や健康運動指導士の資格取得。卒業後は大学院修士課程へ進み、多職種連携などを学び、酸化ストレスや自律神経系の研究を行う。同時に非常勤実習助手やリラクゼーション業に従事、登録販売者の資格取得。2019年5月から帯山のマスト鍼灸整骨院で勤務し、去年秋頃からマスト整骨院・鍼灸院に移ってきて現在に至る。

 

(今回も自作自演だよ!笑)

 


 

西尾が育った出水市はツルの飛来地として有名だ。

年間1万5千羽ほどが越冬のためにやってくる。

西尾「出身の小学校、中学校は小規模校だったので、自分たちの学年は特に少なくて最低4人、最高でも7人でしたね。当時から変わりモンで、宿題をやっていかないでよく怒られてました(笑)。」

 

この宿題やらない習慣は高校に行っても続いてしまい、高校でもしこたま怒られたらしい。

 

西尾「ホント怒られましたね(笑)。鹿児島は朝課外という自由参加なのにそこで授業が進む謎制度があって、7時20分からなんですけど、いつもギリギリにしか行かないんで、よく遅刻していました。それで怒られるんですよー。だからもう遅れるって時は、ズル休みしていましたね(笑)。それでまだ成績が良ければ良かったんだろうけど、まあビリでしたからね~(笑)。今思えば適用障害だったと思うんですけど、毎日腹痛で下痢ばっかでしたね(笑)。なんですかね、自分で言うのもおかしな話しですけど、繊細だったんでしょうねー(白目)。」

 

そんな西尾だが、大学進学から心機一転。

ほとんどの授業に出席し、課題も9割以上提出するようになる。

 

西尾「五教科はもう嫌い(笑)。やりたくないって分かってましたから、大学はやりたかったことをやれるんで、いろいろ改めてやろっかなーと思ってですね(笑)。ただ、学科の1期生だったということもあって、勉強の仕方とかも分からないし、先生方に本当にお世話になりっぱなしでしたね。で、先生たちって知識量が凄くって、どうすればあんな感じになれるのかって考えた時に、あっ、大学院へ行けばなれるんじゃね?って思っちゃって、進学しちゃいました(笑)。」

 

大学院では医師の指導教員のもと、末梢循環系に関するものを扱いたいと『冷え症』をメインテーマとする。

 

西尾「鍼灸の研究って大まかな現象を捉える研究はもうやり尽くされた感があって、これからは鍼灸をしたら何でそれが起こるかを細かく分析していかないといけない段階だと思うんです。ただ、冷え症って主観的で、要因が複雑で、様々な要素が絡み合ってできている病態なので、自分の理解力じゃ手に負えなかったというのが正直な感想です。どうしても、体の中の反応って物理や化学の原理原則を使って展開していくことも多くて、解析ソフトは微分積分の知識だったり、完全にキャパオーバーでした(笑)。医者って凄いなと改めて思いましたね。それから、実習助手として働いていたこともあって、『何でそこにそれをするのか説明できないなら、するな。』という方針を徹底されましたし、鍼灸師としてのプライドを埋め込まれたのも院生時代でしたから、それはとても良かったなと思っています(笑)。」

 

様々な挫折や体験をしてきた西尾。

今でも自分の中でいろいろ葛藤する毎日だと言う。

そんな経験や葛藤を糧に、今まさに患者さんに接し、頭の中に描いているものを実行している。

 

(情熱大陸エンディングテーマ)

 

西尾「在宅医療と聞くと高齢者のイメージが強いと思うんですけど、鍼灸の場合はそうじゃないんです。中・高生のスポーツ現場にだって行くし、職場に行って産業鍼灸だってするし、介護や育児で家を離れられない人のとこだって行くし、交通不便地域にだって行く、すべての人が対象なんです。確かに未解明な部分も多くてエビデンス不足な部分は拭えませんし、普及率だって全然満足いくものじゃない。だから一般の方はもちろん、医師をはじめ、すべての医療職・介護職に鍼灸の良さを知ってもらう活動をもっとして、もっと連携を深めていかないと化石になっちゃうと思うんです。鍼灸は発展途上な分、未知の可能性が眠っているから、もっともっとエビデンスを蓄積して、鍼灸師の活動幅を広げることができれば、これからの疾病構造や社会構造の変化による課題に対して、解決の一助を担える存在になれる可能性は十分にあるんじゃないか、そう信じています(笑)。」

 

鍼灸のチカラで、セカイを幸せに。

 

《終》


最終更新日:2020年5月21日 文責:西尾

 

スタッフへの質問募集中です!

こんなこと聞いて欲しい!とか、こういう企画やってほしい!などありましたら、公式LINEかメールに送ってください!

【全ては経験・前半】西尾清太郎【スタッフ紹介②】

2020年05月20日

スタッフ紹介シリーズ第2段!

今回は「鍼灸師・西尾清太郎」について迫ります!

 

〈プロフィール〉

西尾清太郎(Nishio Seitaro)

鍼灸師7年目

鹿児島県出水市出身、28歳、水瓶座。性格は人見知りの変人。好きな食べ物は糖と脂、特に和菓子と魚。最近ハマっていることはプログラミング。小学1年で川崎病にかかり医療職へ憧れ、小学3年から始めたバドミントンで肩や肘を痛めたことで、医療とスポーツ医科学の両方を学べる九州看護福祉大学の鍼灸スポーツ学科に進学。鍼灸師や健康運動指導士の資格取得。卒業後は大学院修士課程へ進み、多職種連携などを学び、酸化ストレスや自律神経系の研究を行う。同時に非常勤実習助手やリラクゼーション業に従事、登録販売者の資格取得。2019年5月から帯山のマスト鍼灸整骨院で勤務し、昨年秋頃からマスト整骨院・鍼灸院に移ってきて現在に至る。

 

(今回は自作自演だよ!笑)

 


 

2020年5月、連休が明け、この男は金山の民家にいた。

 

「ワン!ワン!ワン!ワン!」

毎回、玄関隣の犬に吠えられる。

 

鍼灸師、西尾清太郎(28)。

 

西尾「おはようございます。失礼します。」

患者「おはようございます。わざわざ、すみませんね~。」

西尾「いえいえ。調子はいかがですか~?」

 

西尾は、昨年末から始めた訪問鍼灸を施しに患者宅へとやって来たのだ。

 

(葉加瀬太郎の情熱大陸オープニング)

 

西尾が訪問鍼灸を始めようと思った原点は、熊本地震で避難所を回った災害支援鍼灸の経験からだ。

 

西尾「んー。あの時は大学院最終学年で中間報告前でしたので、前震の時は大学にいましたし、本震の時は家で発表原稿を作っている時でした。結局、中間報告は延期になったんですけど、翌朝に喉の痛みと高熱が出て、扁桃炎で数日死んでいましたね(笑)。そのぐらいストレスだったんでしょうね…。で、回復したぐらいにちょうど恩師から行くぞと誘われました。」

 

ほぼ毎日、金峰山を越えて、県鍼灸師会の事務所へ通った。

初めて行った時は、途中にある崩れた斜面やヒビの入ったビル、目に入る全てが衝撃だった。

当時は業界団体内に災害支援マニュアルなどなく、鍼灸師会と大学が連携して、手探りの状態での活動。

避難所を回るときは鍼灸施術だけでなく、医療・介護・福祉サービスが必要な人を見つけ本部へ報告し、必要な支援に繋ぐことがミッションだった。

 

西尾「震災から1週間経った頃だったので、避難所内は疲労感が漂っているようで、運営スタッフも疲れているようでした。まだ隣同士の仕切りもなく、相当なストレスがあったと思います。だから車中泊が増えてDVTが言われ出し、要リスク者のスクリーニング、トイレなどの衛生状況確認なども行いました。避難所はそれぞれ生活空間、パーソナルエリアが出来上がっているように感じましたから入る際は結構気を使いました。その中で、高齢者や基礎疾患、身体的障害がある方たちから、硬い床で寝ているので腰や首が痛い、元々あった痛みが悪化したと訴える方が多かったのと、どうしても一般の避難所だと精神的障害がある方や生活保護を受けている方などが浮いていたので、その人たちとコミュニケーションを取るのが役割だと思ってやっていました。で、その時に、生活を支援することが、医療の原点なのかもしれないと実感できました。実際に困っていることをその場で確認できるので、身体的要因だけでなく、社会・環境要因などに目を向けることができる。その人の背景に目を向け、鍼灸だけでなく、医療や社会福祉の知識も浅く広く少しはありましたから、直接提案もできるし、次のサービスに繋ぐこともできる。鍼灸師になって良かったなと感じれたのもその時だったかもしれません。」

 

元々、西尾は心臓リハビリテーション指導士として病院で働きたいと考えていたが、この体験から将来のビジョンを大きく変更している。

 

西尾「ここ最近、運転免許の自主返納が進んでいるじゃないですか。でも返納した人たちが、今まで通りの生活を送れるかって、まだまだ整備が追いついてないと思うんです。車がない分、活動範囲は狭まるでしょうし、それで活動量も減って、痛みが出てきても今までなら施術を受けに通えていたとこを、行けなくなって困っている人って意外と多いんじゃないかと思うんです。それで、例えば畑仕事もやりたいのにやらなくなったりして、それってホントにそれでいいのかなって思うんです。その人の人生として。今までは超高齢化社会と言われてきたけど、これからは人口減少社会じゃないですか。地方は人が減って都市部に集約されていくと思うんですけど、田舎だって生活している人はいますし、そういう人たちの役に立てる仕組みが作っていきたいですね。社会構造も人口減少を見据えたシステムに変えていかないといけないと思っています。だから鍼灸師の活躍の幅を広げたいと思うんです。」

彼はいつも悲観的でありながら、問題を解決したいと思う気持ちは人一倍強い。

なぜ、こんな性格になってしまったのか。

 

《後半へ続く》


最終更新日:2020年5月21日 文責:西尾

 

スタッフへの質問募集中です!

こんなこと聞いて欲しい!とか、こういう企画やってほしい!などありましたら、公式LINEかメールに送ってください!

【生活に寄り添う・後半】末廣夏美【スタッフ紹介①】

2020年05月19日

前回の続きです。

前半では末廣先生のこれまでの経歴について振り返ってもらいました。

今回はマスト整骨院・鍼灸院内での業務について語ってもらいます。

 

 

【プロフィール紹介】

末廣夏美(Suehiro Natsumi)

柔道整復師5年目/鍼灸師2年目

25歳、獅子座、荒尾市出身。性格は明るく、おおらか。好きな食べ物は唐揚げで、荒尾シティーモールの中にあるお肉屋さんのがオススメ。10歳から柔道を始め、スポーツ推薦で秀岳館高校へ進学。卒業後は近畿医療専門学校にて柔道整復師、鍼灸師の資格取得。2019年5月よりマスト整骨院・鍼灸院で勤務し、現在に至る。

 

【取材者】

西尾清太郎(Nishio Seitaro)

鍼灸師7年目

 

「末廣流」施術の流儀とは

西尾「末廣先生は自身が大きなケガ、そして事故を経験し…、その経験を患者さんに還元していこうと、柔道整復師と鍼灸師のW免許を取得され、今まさに実践しているところだと思うんですけど、先生の強み、患者さんに接する時の姿勢、施術を行う上での信念、気を付けていることなどを教えてください。」

末廣「えー(笑)。体のケガだけでなく、心理的な面も含めて治療していきたいと考えています。一人ひとりの患者さんと向き合って、癒しじゃないですけど、精神的にも楽になってもらえたら嬉しいです。そして、日常生活を普通に送れるよう、痛みを気にせずに、やりたいことができるようになるというのを目標にやっています。家事であったり、スポーツでも、なんでも。痛みを感じずに過ごせるようになることかなと思っています。」

西尾「なるほど。では1年間働いてきて、もっとこうすれば上手く治せていたんじゃないか、より良くなっていたんじゃないかと思うことはありませんか?そして末廣先生は柔道整復師と鍼灸師のWライセンスであり、その強みを活かすにはどうしたらより良くなると思いますか?」

末廣「皆さん、鍼治療に対して抵抗があるようで、痛いとか、怖いとか、そこを改善できれば、もっと早く痛みを取ってあげれていたのかなと思います。無料体験も実施しているので、1本だけでも試してもらうように、もっと勧めていきたいですね。そしたら、整復と鍼灸、矯正と鍼灸など、組み合わせのバリエーションが広がり、もっと早く良くなっていくと思います。それから、些細なことでもいいので、気になったことは何でも相談してほしいです。その方が提案しやすいですから。」

西尾「確かに。末廣先生がトリアージじゃないですけど、症状に応じて施術法を提案するのに最適なポジションにいますもんね。腰痛の患者さんが多い印象があるのですが、どういった印象をお持ちですか?」

末廣「腰痛の患者さんは、極端なんだと思います。仕事で座りっぱなし、立ちっぱなし。スポーツにしても、走りっぱなし、筋トレし過ぎ。何にしても限度を超えているような印象です。よく患者さんに聞かれるんですけど、『どうすればいいですか?』と、その時に答えるのは何事もし過ぎは良くないと伝えています。でも、安静にし過ぎも良くない(笑)。動けるのであれば多少は動いてくださいと伝えています。それから、自分自身の筋力、体力をしっかり把握して、限界、程度を理解しておくことも必要だと思います。一度、日常生活でどういう動作が多いのか、考えてみてほしいです。」

西尾「確かに、重要な着眼点かもしれないですね。他に患者さんにお願いしたいことはありますか?」

末廣「やっぱ、時期が時期なだけに、マスクは着用してほしいですね(笑)。体調不良の患者さんは、優先順位というか、本当に整骨院へ来る時なのか、それともまずは内科だったり、病院へ行くべきなのか、そこは患者さんご自身でしっかり見極めるか、来院される前に一度相談してほしいです。整骨院は高齢の患者さんも多いですし、熱があるときは控えてほしいです。」

西尾「そうですね。でもそれはどちらかと言えば柔道整復師的な視点であって、鍼灸師の立場からしたらどんな体調不良であっても対応したいとこですけどね(笑)。ただ、鍼灸の患者さんは基礎疾患を持った方が多いので、感染症を疑う場合は訪問施術を利用してもらうとか、時間帯を考えてほしいですね。」

プロフェッショナルとは…

(スガシカオのprogressをBGMにお読みください。笑)

ケイスケ・ホンダみたいなやつ?(笑)

まず患者さんがどういう状況なのか、何がしたいのか、しっかり把握できて、患者さんの生活をより良くするために、希望にあった治療法を提案でき、その治療法を実践できて、患者さんの生活に寄り添っていける、個人の生活スタイルに合わせられる。そして、来た患者さんに、笑顔で帰ってもらう、動きやすくなってもらう、生活ができる、家事ができる、スポーツができる、その喜びを感じてもらうこと。そのために、精密検査の必要性が判断でき、施術法にしても選択肢を広げられるように勉強し続けて、実践していける人だと思います。

マスト整骨院・鍼灸院では初となる柔道整復師と鍼灸師のW免許取得者「末廣夏美」。

ニックネームは「なっちゃん」。

院内に広がる大きな笑い声の発信源はなっちゃんのベッドからであり、なっちゃんの“人となり”をよく表している。

W免許の強みを融合させて活かすには、まだまだ発展途上であり、これからのなっちゃんの活躍から目が離せない。

 

《終》


取材日:2020年5月13日 最終更新日:2020年5月19日 文責:西尾

 

最後に!

スタッフへの質問募集中です!

こんなこと聞いて欲しい!とか、こういう企画やってほしいなどありましたら、公式LINEかメールにお送りください!

よろしくお願いします!!!

【生活に寄り添う・前半】末廣夏美【スタッフ紹介①】

2020年05月18日

世の中にはたくさんの整骨院・鍼灸院があり、その中から施術所を選ぶ基準として、やっぱりそこで働いている人の性格であったり、考え方であったり、「人となり」が判断の目安となると思っています。

なので、当院HPを見てくださった方の施術所選びの参考になるように、シリーズでスタッフ紹介を発信していこうと思います。

第1段は「末廣夏美」先生です。

 

【プロフィール紹介】

末廣夏美(Suehiro Natsumi)

柔道整復師5年目/鍼灸師2年目

25歳、獅子座、荒尾市出身。性格は明るく、おおらか。好きな食べ物は唐揚げで、荒尾シティーモールの中にあるお肉屋さんのがオススメ。10歳から柔道を始め、スポーツ推薦で秀岳館高校へ進学。卒業後は近畿医療専門学校にて柔道整復師、鍼灸師の資格取得。2019年5月よりマスト整骨院・鍼灸院で勤務し、現在に至る。

 

【取材者】

西尾清太郎(Nishio Seitaro)

鍼灸師7年目

 

 

これまでのケガと大阪の思い出

西尾「まず、柔道整復師や鍼灸師を取ろうと思った経緯を教えてください。」

末廣「ずっと柔道をしてきて、これからも柔道に携わりたいと思ったからです。高校1年生の冬、柔道の練習試合で相手の技を耐えた時、釣り手が抜けずに固定された状態で外転・外旋され、そのまま畳に打ち付けられ、腱板の部分断裂をしてオペしました。実はケガをした後も4ヶ月間病院に行かず、普通に練習していました(笑)。」

西尾「痛くなかったんですか?(困惑)」

末廣「メッチャ痛かったですよ。激痛だからやめといた方がいいです(笑)。」

西尾「そこからどのくらいで復帰できたんですか?」

末廣「手術して半年間は柔道禁止で、何もできなくて。そこから徐々に再開していったけど、1年間は柔道できませんでした。なので、2年生丸々柔道していません。総体とか、大きな試合は全部出ていません。」

西尾「すごいエピソードですね…。そういうケガの経験があって、柔道整復師になろうと思った?」

末廣「そうです。自分がケガをしてきて。ずっと腰痛持ちでしたし、捻挫、脱臼も多くて、よく整骨院の先生にお世話になっていました。」

西尾「なるほど。先生は資格を大阪で取ったそうですが、なぜ大阪だったのか、大阪はどういうところだったのか、思い出に残っているエピソードがあれば教えてください。」

末廣「高校時代の先生のすすめで大阪の専門学校で取得しました。大阪は人が多くて、アットホームで、いろいろな人に助けてもらいました。思い出は友人と自転車に3人乗りした時に、タイヤが潰れて回らず、ズッコけて、すごい打撲を負いました(笑)。真似しないでください(笑)。」

西尾「…、話題を変えます。」

[変形してしまったタイヤ。※ BAA、JIS基準では体重65kgを想定し作られているそうです。]

柔道整復術、早期発見・早期治療の重要性

西尾「そもそも柔道整復術とは何ですか?」

末廣「柔道をしている人たちって骨折や脱臼が多くて、元はそれを素早く治すってのが柔道整復術です。」

西尾「なるほど。先生は専門学校時代に全国2位になられたとか?」

末廣「はい。これがその時の写真です。」

[前列左が末廣先生]

西尾「凄いですね。しっかり競技復帰されていて。今でも現役とお聞きしていますけど、いつどこでされているんですか?」

末廣「長洲柔道塾というところで少年柔道のコーチをやっています。もともと私が小さい頃から通っていた道場なんです。長洲のB&Gでやっていて、月によって時間は変動するんですけど月・火・木・金・土曜日の、小学生は19~21時、中学生が17時30分~19時で練習をしています。今はこういう状況なので休みですけど。あっ、大人でも、未経験者でも、いいですよ(笑)。出稽古で遠征もあり、楽しいですよ。」

西尾「はい、急な宣伝までありがとうございます(笑)。今、こういう状況で、練習できていない塾生たちにメッセージはありますか?」

末廣「一人でできる打ち込みはやってください。技のイメージトレーニングも。それからいつもやっているトレーニングはやれる範囲でやってください。以上です。」

西尾「ありがとうございます。話しを戻します。うちには結構時間がたった、慢性化してから来る患者さんも少なくない印象ですが、どのような印象ですか?」

末廣「治療を開始する時間によって、復帰とか、痛みが引くまでの時間が変わってくると思うので、できるだけ早く来てほしいというのが本音ですね。早期発見、早期治療は本当に大切だと思います。ちょっとした違和感だけでも、相談いただければ対応したいと思っています。交通事故の患者さんも、打撲や捻挫の施術は得意なので、後遺症を残さないためにも、早め早めに来院していただきたいです。」

西尾「確かに。柔道整復師が早期に介入していれば慢性化する患者さんは減るわけですから、将来的には国の社会保障費を抑えられたり、鍼灸に回ってくる難治性の患者さんが減るかもしれませんね。しっかり医療界全体で役割分担を明確にできれば、QOLも高まっていくのではないかと思いました。」

 

《後半へ続く》


取材日:2020年5月13日 最終更新日:2020年5月18日 文責:西尾

今、少しでも運動してほしい科学的理由

2020年04月30日

《もくじ》

1. 2週間運動をしないと筋力が23%も低下する

2. 元に戻すのに3倍の時間をかけても難しい

3. 運動不足による悪影響

4. 日常生活において運動量を増やすアイディア

5. プラスαの工夫で運動量UP

 

2週間運動をしないと、筋力が23%も低下する

デンマークのコペンハーゲン大学健康加齢センターのアンドレアス・ヴィジョルソ博士の研究によると、23歳前後の男性17名と68歳前後の男性15名を対象に脚を2週間固定し運動できない状態を作り、固定前後の筋力と筋肉量を比較したところ、筋力が若年者は平均28%低下し、高齢者は平均23%低下することが分かりました。

元に戻すのに3倍の時間をかけても難しい

筋力を低下させた後に週に3~4回の自転車トレーニングを6週間続けてもらったところ、若年者も高齢者も元の筋肉量には戻りませんでした。

つまり、運動不足によって落ちてしまった筋肉を取り戻すのに3倍以上の時間が必要ということが分かりました。

(参考文献:Andreas VigelsøMartin GramCaroline WiuffJesper L AndersenJørn W HelgeFlemming Dela (2015) ”Six Weeks’ Aerobic Retraining After Two Weeks’ Immobilization Restores Leg Lean Mass and Aerobic Capacity but Does Not Fully Rehabilitate Leg Strength in Young and Older Men” J Rehabil Med, 47: 552–560. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25898161)

 

運動不足による悪影響

今般の感染症で不要不急の外出自粛により、運動不足が懸念されています。

どんな人でも加齢による筋肉量の低下が起きています。

それを「サルコペニア」と呼び、筋肉量低下によって身体機能の低下が起こります。

特に高齢者の場合は「フレイル」と呼び、筋力や活動量が低下した状態(=虚弱)のことを指します。

「フレイル」は致命的で、活動量低下に伴い、筋力の低下、認知機能の低下、精神活動の低下などを招くことで、要介護状態へのリスクを高めます。

これらは悪循環になるため、持病(基礎疾患)のコントロール、適度な運動、バランスの良い食事、感染症の予防が必要です。

日常生活において運動量を増やすアイディア

今は表立ってスポーツができない状況ですが、日常生活において体を動かす量を増やすことはできます。

例えば、買い物に行った時、出入口付近の車が”密集”したエリアに駐車するのではなく、わざと出入口から離れた場所に駐車し、歩く距離を伸ばすだけも効果があります。

(車じゃなくて、歩いていけよ!って話しですよね…)

店内の滞在時間を短くするために事前に購入リストを作成してから行くことが推奨されていますね。

その時にもっと滞在時間を短くするために、通常の1.5~2倍のスピードで早歩きしましょう!

そうすれば、ゆっくり歩くよりもカロリーを消費できる上に、疲れるので夜はぐっすり眠れるようになりますね!

もちろん電気で動くエレベーターやエスカレーターは使わずに、階段を使いましょう!

プラスαの工夫で運動量UP

ちょっとした工夫で簡単に運動量を増やすことができます。

例えば、

  • 歯磨きしている間につま先立ち
  • スマホは立って使う
  • 掃除機は腕を大きく動かす など

ちょっとした作業中、スキマ時間、通勤途中などに少しでも良いので体を動かす量を増やしましょう!

体を動かすことは筋力維持だけなく、ストレス発散やリラクゼーション効果があり、うつや不安な気分を改善してくれます。

あっ!外に出る時はマスクをしましょうね!

今が大切な2週間真っ只中です。

連休明けには少しずつでも経済・文化・日常生活が通常化しますように。

皆さん自粛しまくってたと思うので、これで突然フルパワーで動き始めると、ケガをしてしまうかもしれません。

なので、ちょっとぐらい体を動かしましょう。

そして、連休明けたら皆さんの運動アイディアを教えてください。


文責 西尾

お問合わせ|マスト整骨院・鍼灸院

TOPへ戻る

1 2 3 4 5